「苗木ちゃんはさ、結局ちゃんのどこが好きなの? 胸?」
「ブフッ! お、王馬クン! いきなり何の話!?」
「うわ汚……、ちゃんと拭いてよね苗木ちゃん」
「王馬クンがいきなり変な話持ちかけてくるからだろ……」
「で? どこなの? 答えないならちゃんの胸が好きってことで」
「答えなきゃいけないの!?」
「答えないの? じゃあ苗木ちゃんは胸が好きなんだね。つまんない結果だなぁ。ちゃんに言ってこよっと」
「ま、ま、待って! 答えるから! 答えるから! さんにだけは言わないで!」
「ふーん。まあ、いいよ」
「…………」
「早く言いなよ。待ちきれないんだからさ」
「つまんなさそうな顔してよく言うよ……えっとボクが好きなのは、」
「全部とか言ったらすぐちゃんに言ってくるからね」
「……。あのさ、やっぱりボクだけじゃなくて他の人にも聞いてみない? 狛枝クンとか」
「うわ、共犯作っていこうとしてる。苗木ちゃんて、たまに狡猾だよね。……狛枝ちゃんは一番つまらないんだけどな」
「苗木クン王馬クン呼んだ?」
「どこに居たの狛枝クン……早いよ……」
「希望溢れる皆が呼んでくれるならどこへだって駆けつけるよ。あ、ボクが好きなところは腰だね。抱きしめると折れそうな細い腰が素晴らしいと思うよ。守ってあげたくなるよね!」
「まだ何も聞いてないのに語り出した……」
「全く照れずに喋るから面白くないんだよ狛枝ちゃん。はい。狛枝ちゃん言ったから次は苗木ちゃんの番だよ」
「ボ、ボク!?」
「元からそういう話でしょ」
「ボクだって言ったんだし苗木クンのも聞きたいなぁ」
「う、……ふ、太ももが、好きです……」
「苗木ちゃんったら変態チックなとこ好きなんだね」
「しょうがないだろ! 好きなんだから!」
「苗木クンの開き直りが凄い」
「うるさいなぁ! だから言いたくなかったんだよ!」
「あ、ちゃんだ! やっほーちゃーん! 苗木ちゃんは太ももが好きで狛枝ちゃんは腰が好きなんだって!」
「「!?」」
「は?」
「オレは苗木ちゃんと狛枝ちゃんにちゃんのどういうところが好きか、性格とかそういう面を聞きたかったのに2人ともちゃんの体のことばっかりでさ! ちゃんさ、2人とも狼だから気をつけた方がいいよ!」
「……2人ともサイテー」
「ま、まって、さん、これは誤解で」
「ちゃんの腰について語ってた狛枝ちゃん誤解ってなぁに?」
「うっ」
「王馬クンちゃんと話せば言わないって!」
「そんなこと言ったっけ? オレのこと信じちゃダメだよ」
「王馬クン酷いよ!」
「2人とも私に近寄らないでくれる? 転子ちゃんの言う通り男子なんて信用したらダメだね」
「そうだよね! だからあの2人のこと信用したらダメだよ」
「何言ってるの? 王馬くんだって男子じゃない」
「あっ」