口下手すぎる狛枝くん


「ふふふ……」
「笑い方が怖いよ狛枝くん。何かあったの?」
「日向クンと友達になったんだ! 生まれて初めての友達だ……」
「…………ふーん。私は友達じゃないんだ」
「えっ、あっ、違っ、さんは友達として見てないから!(恋愛的な意味で)」
「えっ!!?? 友達として見てくれてなかったの!?(友達的な意味で)」
「ちが、違うんだよさん! あー! 行かないでさーーーん!!!」


狛枝くんとピアス


「狛枝くんピアス開けた?」
「うん、片耳だけだけどね」
「そっか」
「……」
「……」
「……じっくり見てるけど、どうしたの?」
「ピアス気になって」
さんはピアス開けてないもんね、そんなに気になる?」
「気になる」
「ピアス開けないの?」
「開けてみたいけど……痛いの怖い」
「そんなに痛くないよ」
「ほんと?」
「ほんとほんと」
「それじゃあさ、狛枝くんがピアス穴開けてみてくれない? 自分でやるのちょっとわかんなくて」
「えっ、ボ、ボクが?」
「うん」
「……それは、ちょっと遠慮するかな」
「どうして?」
「いやほらさ、自分でするのと他人にするのは違うというか」
「痛くないんでしょ? 気にしないよ」
「あと……好きな子をキズモノにする思うとちょっと、ね……」
「……」
「顔、真っ赤だよ」
「…………狛枝くんのえっち! もう知らない!」
「あはは、ゴメンって」

狛枝くんにピアス開けてもらう


「ピアス! お願いします!」
「ボクでいいの?」
「狛枝くんがいいんです!!」
「えへ、そっか。じゃあピアッサー貰うね」
「もう見境なくズバッと! ドスッと行って頂いたら良いので! 遠慮など無しで! ドンと!」
「…………もしかして開けるの怖い?」
「まっ、ま、まさか! 怖くなんかないし! ほらほら早く開けてってば!」
「(怖いんだな……)それじゃやるからね。動かないでね」
「…………」
「(唇噛み締めちゃって。丸わかりなんだけどな。……まあそういうところが可愛いんだけど)そういえばさ、開けたら可愛いピアスでも見に行こうか。ボクからのプレゼントってことで」
「そんな、悪いよ。自分で買いに―いっ!?」
「はい、出来たよ」
「まさか不意打ちで開けられるとは思ってなかったんだけど…………」
「でも、そんなに痛くなかったでしょ。 はい、鏡。似合ってて可愛いよ」
「うん…………」
「拗ねないでよ。ほら可愛いピアス買いに行こうか」
「……狛枝くんのお金でね」
「はいはい」


狛枝くんの腰



「……」
「……ボクのこと見てて楽しい?」
「すごく」
「そっか……」
「……」
「………………ところで、ボクのどこ見てるの?」
「腰」
「即答……なんで腰?」
「ほっそいなーって」
さん、細い腰好きなの?」
「好きというか、羨ましいというか。女の子としてはそんな細い腰を見せられると悔しくてしょうがないといいますか」
「でもボクさんの腰の方が好きだな」
「えっ?」
「ボクみたいな骨ばった腰よりさんの柔らかい腰の方が安心感があるし、何より触ってて幸福感があるよ」
「……っ!……っっ!?」
「どうしたの? さん顔真っ赤だよ?」
「うわーん!! 狛枝くんのバカー! 変態ー! 希望厨! 最近太ったの揶揄してんの!? 気にしてたのにー!」
「いや、そんなつもりはないけど……でも太ったとしてもボクはずっとさんのことが好きだよ」
「……バカ変態」
さん専用だよ」