抱き枕
「抱き枕ほしいなぁ。だけどなぁ、」
「そういうのって高いもんね」
「うん…もう、自分で作れたりしないかなぁ」
「ボクが作ってあげようか?」
「狛枝くんの全身がプリントされた抱き枕がきそうだからやめとく」
「! その手があったか……!」
「ミスった、死にたい」
しりとり
「さん、しりとりしよう」
「みかん」
「即答だね……」
しりとり・その後
「さん、しりとりしよう」
「みかん」
「ンジャメナ」
「!…ナン」
「ンビラ」
「ラーメン」
「ンドレ」
「レンコン」
「ンガダ語」
「ご…、ご……」
「ボクの勝ちだね。じゃあ、さん、今日はボク専用のメイドに」
「何それ初耳!!」
しりとり・その後のその後
「さん、しりとりしよう」
「胡散臭いあなたとやる暇などないので、一生先延ばしで」
「でも、ボクは今やりたいんだよ」
「よっぽどお好きなんですね、しりとり」
「理系のボクでもなんとか勝てそうな文系の遊びだよ、しりとりは」
「果たして、理系のあなたが文系の私に勝てるのでしょうか?」
「蚊に刺されちゃったかな…」
「七海、掻くなよ。掻いたら悪化するぞ」
「そんな感じで進めていると、七海ちゃんたちが帰ってきたなぁ」
「なんだか、外も暗くなってるよ。やっぱり早く終わらせようか」
「蚊に刺されたんだったら、ウナコアが効くんだよな……多分」
「「あ」」
「狛枝くんにちゃん? どうしたの?」
「「日向クン/くんの負けだ!!」」
「は? どういう意味だ?」
「いやぁ、ねー」
「最初から読み返したらわかるよね」
「狛枝! メタ発言禁止だぞ!!」
「まあ、しりとりは日向クンの負けってことで」
「そうだね~」
「一目瞭然だったね」
「な、七海!? お前、わかってるのか?」
「うん。参加してたよ、一回だけ」
「い、いつだよ……」