公民の授業
「公民の授業でさ、身体の自由っていうのあるよね」
「あー、ありますねぇー」
「そこにさ、具体例として奴隷的拘束ってあってさぁ」
「ほう」
「ということはさ、捕まえて閉じ込めるってことがダメということにつながってくるんだよ」
「…常識的に考えたら、まずそんな発想しないと思うよ」
「でもね、両方の合意があれば大丈夫という結論に辿り着いたんだ。だからボクはきちんとボクを受け入れてくれる人と付き合うよ!!」
「熱弁してるところ悪いんだけど、私ドMじゃないからそんな趣味無いよ? だからさ、そんな期待してる目でこっちを見ないでほしいな」
「さんなら大丈夫だと思って!!」
「全然大丈夫じゃないよ!?」
ココロンパ
(ああ、今日も可愛いなさん。そういえば、朝くしゃみしてたよね、ああ、もうくしゃみ=希望になってしまいそうだよ、そうなったらさんが悪いんだ。責任はどうとってもらおう…そうだ、ボクの嫁にな)
「ココロンパしてたらこんなの聞こえてきたんだけど、肯定すべきか、否定すべきか」
「、俺から言えるのは一つしかない。逃げろ」
「了解」
それは犯罪です
「さん!! 今日も希望の象徴が如く可愛らしいよ!!」
「うん、わかったから少なくとも5メートルは離れて。っていうか、コテージに帰ったら鍵かけてたはずなのに狛枝くんがいるってどういうこと」
「カギ…? ああ、ボクたちの愛の間には邪魔だったから、壊しておいたよ!」
「ウサミちゃーん、カギの修復とこの変態の連行をおねがーい!!」
お前は秀吉か
「やあ、さん。君がなかなか帰って来てくれないから君の布団に入って、にお…温めておいたよ」
「何言いかけたの、狛枝くん。というか、今すぐ私のコテージから出てってくれないかな、着替えるんだけど」
「ああ! 害虫のボクがさんの着替えが見られるだなんて…この後どんな不幸が!!」
「見せる気ないし、なに私のベットの上に居座ってるんですか」
「もちろん、ビデオカメラも持ってきてるからね!」
「ウサミちゃーん!!」
それは犯罪です2
(狛枝、調子いいみたいだな…)
「わかる? 昨日、さんの部屋に盗聴器をつけたんだけど、」
「外してこい、今すぐにだ」
罪木も黙って首を振る
「うわあああああああ、さんが足りない! 足りない!! あああああああああああああああ!!!!」
「罪木ー、例の発作がまた始まったぞー。早く来てくれー」